桃山邑の仰臥漫録、第一通信!


「出雲阿國航海記」楽屋に訪ねて来てくれた大好きなロックミュージシャン、PANTAと。副司令官が現場に踏みとどまっていた最後の日だった。

元・副司令官は、疾病にたおれても、なにかと戦っていなければ気が済まないのか。リスクのある治療を受ける病院さがしで散々な目に遭い、結局、信頼できる東大病院に戻った大騒ぎの一週間だった。書き手としての本能が疼くのだろう。これからの水族館劇場の、歩むべき道に某かの羅針盤を残そうとしてくれている。病床から送られてきた心配の種を面白おかしく再録することも、むべなるかな。ではその一部始終、ではなく秋のさすらい姉妹につながるテーマの部分をピックアップしましょう。もちろんアフォリズムみたいなものだから、つながりもあやふや。体調のいいときに、メールしてきたりするのを書き留めただけだ。そんな日も少しずつ減ってゆく。無常の風が吹きわたる。

桃山より役者たちへ。
「お元気ですかなんて、まもなくこの世とおさらばする奴に云われたくないよなぁ。ますます大変な世の中になってきたけど、諸君らのアジェンダが緻密な目論見として日の目をみることになればいいと思ってる。俺の使命は台本だ。苦しくても書き上げるよ。今回のテーマはずばりフランス革命。およびその負性に眼をむける。大坂なおみはなぜ全仏オープンとあんなにまで相性悪いのか?奴隷制というシステムから「外部」へ突き抜けようとしたハイチのブラックジャコバンが視たものは?そのとき黄金の島ジパングは何をしてたの?瑞穂幼稚園のまことちゃんが、ぐわっし!ぐわっし!と社会科見学。またしても出鱈目きわまる台本だ。覚悟しとけよ」

大阪で展示中の千葉大二郎が帰ったら、すぐにでも全面展開しそうな勢いだ。今回は桃山のたっての望みで、「原爆の図・丸木美術館」と「美麻遊学舎」というあたらしい場所での公演が追加される予定です。桃山が最前線にいない、最初の舞台。応援よろしくま!