桃山からのメッセージ!


80年曲馬舘︀列島南下興行「修羅と砦」桜井大造と桃山邑

本日「風ッ喰らい時逆しま」上映を楽しみにしていたお客さま。残念ながら桃山の病状不安定にともない、翠羅臼さんとの前対談の実現が困難になり、上映のみのイベントになりましたことをお知らせします。昨日、病床の桃山から、断念のメッセージが届きましたので掲載いたします。

「本日、二度目の発作入院から退院します。しかしながら、経過良好とはほど遠く、薬の副作用が出て、皆様にしっかりした姿をご覧になって貰うことがかないません。ぼくなりに最初に所属した集団である曲馬舘に受けた強い影響をキチンと語りたい思いもあり、翠さんに対談をお願いしました。沖縄返還の年に旗揚げし、沖縄を目指した芝居で分裂していった曲馬舘の思想は現在どのように捉えることが可能か、昭和史の視座を更新しようと挑んだ集団の姿をドキュメンタリーとして提示しようとした布川監督の狙いも含め、最深部での議論を目論みました。お世話になってきたNDU映像作品の管理者である神戸映像アーカイブ実行委員会の安井さんから、もうひとりのNDU、井上修さんの訃報が届くなか、せめて一片の供養にと考えたのですが天命、我に味方せず、申し訳ない結果になってしまいました。最終週は健康の許す限り、現場で最後の指揮をとるつもりです。どうか御諒承ください」

残念ですが、幻の映画を見るまたとないチャンス。ふるってお集まりください。宗禅寺客殿にて19時上映開始です。