さすらい姉妹、今シーズンも発進!

さすらい姉妹、新作「のざらし姫」の全容がほぼ決定しました。スケジュールは以下の通りです。予定とされているところは最終決定の段階でもういちどお知らせします。用意万端、みなさまのご来場をお待ちしております。

12月25㊏18:30 神楽坂◉eitoeiko

12月31㊎18:00 新宿◉中央公園噴水前

1月1㊏15:00 寿町◉寿公園

1月2㊐時間未定 渋谷◉美竹公園(予定)

1月3㊊14:00 羽村◉宗禅寺境內

昨年に引き続き大晦日の山谷および正月の上野公演は断念しました。コロナ禍のもとで模索しながらの越冬です。大勢のひとが参集するのを避ける狙いもありますが、すでにつくられた空間へ赴くさすらい姉妹は現場(越年越冬闘争実行委員会)との信頼がなにより大事です。その関係の構築が難しい以上、ただ芝居をやれればいいということではありません。わたしたちは藝能の輩。喜ばれる場所でこそ良いものが発現できると考えます。その意味で、渋谷から二年ぶりに声がかかったのは嬉しいことでした。時間が決定しましたらウェブ上で発表します。そもそも、さすらい姉妹は女優二人のユニットでした。いつのまにか大所帯になってしまいましたが、このあたりで初心に帰るべく、今回は役者を少数精鋭でかためました。来春の野戰攻城へはずみをつける芝居にしようと折角稽古中です。ご期待ください。

師走のイベントは神楽坂!水族館劇場の向こうがわ!

千葉大二郎「水族館劇画」より2021

年末年始のさすらい姉妹がかたちを変えて神楽坂に初登場。
これまで大晦日の山谷を起点として四半世紀にわたり継続してきました寄せ場巡演ですが、昨今の感染症拡大のもと山谷福祉会館の越実委の方針とわれわれの思いが食い違う部分があり、藝能による「開き」を遠慮せざるを得なくなりました。
新宿や寿町からは互いに困難を乗り越えて公演を実現しようとする意思の確認がとれていますのでひきつづき決行します。同時に寄せ場以外の場所にも転戦するべく模索を重ねてきました。そのひとつが神楽坂の美術ギャラリー「eitoeiko」でひらかれる「水族館劇場の向こうがわ」というイベントへの乱入です。

秋の「モスラ」から一転、新作「のざらし姫」をひっさげて、さすらい姉妹が展示空間をどう敵対性の美学(クレア・ビショップ)につなげてゆくかお楽しみに。なおギャラリーから展覧会のプレスリリースが配信されました。

https://suizokukangekijou.com/wp-content/uploads/2021/11/水族館劇場の向こうがわ.pdf

「アントロポセンの空舟」CDは絶賛発売中!
水族館劇場HPショップでの通販、または古書 往来座古書サンカクヤマ古書ソオダ水古書ほうろう古本遊戯 流浪堂私の隠れ家にて発売中です。

水族館劇場がまたやってくるヤァヤァヤァ!大盛況!

昨日、来年の野戰攻城が決定した羽村の宗禅寺にて開催された水族館イベントは近隣の方々で満席になり、制作に復帰した梅山いつきの進行でさすらい姉妹「モスラ」八幡神社版の上映、大島幹雄さんの講演、桃山も交えた聴衆との座談会と無事終了しました。

大島さんの新刊「日本の道化師」も用意した分が完売。講演の内容が日本の道化や御神楽の係累から黒い翁のことまで水族館ともリンクする内容だったためか、交流も活発におこなわれました。

次は神楽坂のギャラリー、エイトエイコで岡本光博、千葉大二郎をメインにした「水族館劇場の向こうがわ」という展示。まもなく情報公開されます。

「アントロポセン空舟」サウンドトラック完成!

ご要望の高かった今春の野戰攻城のテーマ曲、および劇中で使用したオリジナル曲のCDが完成しました。

4年ぶりの音原集です。はじめてさすらい姉妹の歌も収録しました。2017年暮れ以降の公演の劇中曲はテーマ曲のなかった、2020「乾船渠八號」をのぞいて、ほとんど網羅しました。2019「搖れる大地」のテーマは頭脳警察「乱破」に収録されていますので、ぜひこちらをお買い求めください。

来たる11月7日(日)午後1時より(開場12時半)宗禅寺(本堂・客殿)にて開催される「水族館劇場がまたやってくるヤァヤァヤァ!」の会場で先行販売します。購入者には素敵なおまけ付き。ぜひ足をお運びください。
イベントの詳しい内容はこちら

また水族館が全面的にバックアップした千葉大二郎「HASSUISM-WM」のけもの展示終了。連日数時間にわたり叫び声をあげつづけた若い美術家の魂はかならず国家に抗する感性を涵養してゆくことだろう。つぎなる共闘がたのしみです。

11月7日宗禅寺イベント、水族館がまたやってくる、ヤァヤァヤァ!

告知が遅れました。千葉大二郎との協働を終えてすぐに次の動きに移ります。

かねてより企画のあった宗禅寺での水族館イベントが11月7日に本堂で開催されます。来年春の野戦攻城を見据えた、地元のひとびと、従来の水族館ファンを交えた交流の場にしようと企画しました。

当日のメインゲストはサーカスを語らせたら右に出るものがいない、ドキュメンタリー作家の大島幹雄さん。われわれがどのようにこの地に根付いてゆくか。自由にみなさんと語り合うイベントにしたいと考えています。当日はアンケートなどで要望のあった春の「アントロポセンの空舟」のサウンドトラックCDを特別おまけ付きで先行発売する予定。

午後のひととき、みなさまとご一緒したいと思います。高井一家総出演で好評を博した「モスラ」の上映もあります。ぜひお集まりください。

「水族館劇場がまたやって来るヤァヤァヤァ!」

会場 宗禅寺本堂 https://www.hamura-souzenji.com/
11月7日(日) 午後1時スタート

総合司会 梅山いつき
13:00〜ご挨拶 桃山邑
13:15〜さすらい姉妹「モスラ」上映
14:00〜大島幹雄講演「不思議な時代の不思議な河原者たち」
15:00〜座談会来春の野戰攻城にむけて 「モスラ」から「世界の涯までつれてって」へ地元の声を聴く
    宗禅寺住職 高井和正 桃山邑 千代次 大島幹雄 司会 梅山いつき

料金 無料(お賽銭あり)

千葉大二郎『HASSUISM-WM』千代田区へ!

五月の「アントロポセンの空舟」で役者、美術の大車輪を演じた千葉大二郎が野外現代美術展に出品します。この夏ひそかに水族館劇場とつくりあげた直径4メートルの巨大水車を廃校あとの屋上にひきあげるというこころみ。無謀ランカイ屋としての面目躍如。詳細は以下のとおり。


野外美術展「のけもの」

ウェブサイト
https://eyescream.jp/art/101216/amp/?__twitter_impression=true

会期:2021年10月29日(金) – 10月31日(日)12:00 – 20:00 ※最終日は18:30閉場 ※荒天時はクローズの可能性あり。

会場:3331 Arts Chiyoda 屋上
   〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14

・東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分

入場料:無料 

モスラ大団円

ここ数年では最も多い観客をあつめた「モスラ」が大団円を迎えました。宗禅寺のかわいい双子の姉妹が出演可能ということから始まった今回のさすらい姉妹。タイトルの影響か、いつにもまして子供たちが客席に散見、ヤジをとばしながらの観劇でした。「モスラ」はこれにて封印。さすらい姉妹はすぐに新作「のざらし姫」の準備にとりかかります。感染パンデミックの影響で今年も寄せ場巡演はいくつか中止にせざるをえません。そんななかでもわれわれを迎え入れるために、どう公演が可能か寿町と新宿が動いてくれています。すくない公演回数になると思いますが、詳細は追って発表します。ぜひご覧になってください。

さすらい姉妹、三茶に登場!

昨年から引き続く感染症パンデミックのなか、太子堂・八幡神社では神輿こそとりやめたものの例大祭がとりおこなわれた。たくさんのひとびとがお祭りを楽しむなか、さすらい姉妹は恒例となった奉納芝居を上演、100名を大きく超える観客衆の喝采をあびた。先週すでに羽村・宗禅寺で幕を開けた「モスラ」の三茶ヴァージョン。タイトルに惹かれてか子供たちの姿も多かった。福島出身の音楽家、古関裕而のなつかしい「モスラの歌」が流れた戦後アメリカの支配下にあった日本の安保闘争、中東のロジャヴァ革命、香港の雨傘デモと民主化運動のうねりを物語に練り込みながら、母なる地球の存続という大きなテーマが浮上する涙と笑いの新作に投げ銭がとびかった。本日はさすらい姉妹、秋のミニツアーの千龝樂。午後七時開演!これを見逃したら末代の恥だよ、友人、愛人、ご親戚、こぞって楽しい見物にいらっしゃい。

お詫びと訂正

インターネットラジオRadiCroで放送しました「毛利嘉孝のアートリパブリック」でゲストの桃山が言及しました美術史家のお名前をうっかり「佐治かおり」さんとお伝えしてしまいました。正しくは「佐治ゆかり」さんです。黒森歌舞伎との縁は美術館の学芸員として衣装を展示することで生まれたらしいです。「近世庄内における芸能興行の研究ー鶴岡・酒田・黒森」せりか書房刊。タイトルどおり「法楽」「黒森歌舞伎」の研究が詳しく掲載されています。なお、番組は10日まで再放送。以下のURLでいつでも聞けます。https://www.radicro.com/program/munpare.html

さすらい姉妹「モスラ」は今週末の三軒茶屋、太子堂・八幡神社版をあらたに書き上げてふたたび連日猛稽古中。大変な混雑がが予想されますが年に一度の例大祭。入場制限はしません。9日、10日とも19時開演。入場無料(投銭)年末年始寄せ場巡演はコロナ禍のため縮小規模でとりおこないます。みのがすことなかれ!

さすらい姉妹「モスラ」開幕!


台風一過の快晴のなか、用意した客席を越え、お寺の本堂まで羅漢台にして今年のさすらい姉妹はスタートした。いつもの水族館劇場のファンを大きく上回る比率で地元のひとびとが多かったのは、やはり春の野戰攻城が驚きと親近感をもって羽村の地に受け入れられたことを示すものだろう。路上芝居ならではの解放感と笑いの連続に観客の反応も頗る良く、ますますもってお寺の望む「この地に文化の根を」定着させてゆく「法楽芝居」の必要性を強く感じた。この後さすらい姉妹はさらに舞台の精度をあげて、三軒茶屋に向かいます。従来の水族館ファン、八幡神社例大祭の人出でごった返すと思いますが入場制限はかけません。みなさま、お誘い合わせの上ご高覧ください。