さすらい姉妹、本日は横浜寿町!

2021年最後の日は新宿到着と同時に粉雪がはらはらと舞い降りてきました。こんななかで野営する、仕事を奪われたり、いろんな事情をかかえたりしている野宿者たちにひとときのあったかい気分を提供しようとさすらい姉妹は寄せ場を巡演いたします。噴水前広場は開演が迫ると同時に寒気につつまれましたが、数十名の見物衆も寒さに耐えて参集してくれました。本日は横浜寿町。昼の15時スタートですがご覧になりたいかたはどうぞあたたかいお召し物でいらしてください。

さすらい姉妹、本日より寄せ場巡演に出立!

eitoeikoでのテイクオフに成功したさすらい姉妹は稽古場も漂流。昨日から三ノ輪「あうん」で最後の調整に汗を流した。

演出の意図をうけ、台本も若干書き直された。今日は新宿中央公園。巨大な墓標にもみたてられる都庁の足下、新宿連絡会が野営する噴水前広場で巡演の幕をあける。

渋谷が完全フリーな入場ができないので都心でみられるのはこの日かぎり。天気晴朗なれども冷え込み厳し。しかし路上に廃棄されたかのような野宿者たちは毎日この寒さと生存を賭して闘っている。

路上芝居・さすらい姉妹はもともと山谷の日雇労働者たちとともに在らんと意思して展開されてきた。時代は移れども精神は露ほども錆びついていない。こころして来たれ。

のざらし姫、開幕!

今季のさすらい姉妹が神楽坂eitoeikoにて数十名の観客をあつめて開幕しました。

ふだんは芝居とは無縁なホワイトキューブ的展示場ですが、この日は熱気あふれる劇場に変身。どんな場所でも上演してしまう、さすらい姉妹の独壇場でした。物語は近世〜近過去〜現在を流浪する出雲阿國航海記。軸になる六名の役者が春まで待てじと大暴れしました。

ひきつづき役者徒党は寄せ場を漂流、羽村宗禅寺にて最終公演をおこないます。ぜひご参集を!

さすらい姉妹、愈々25日開幕!

好調の桃山台本を受けて、さすらい姉妹は連日猛稽古。過密スケジュールの合間を縫って、演出の毛利教授も合流しました。音楽の東野康弘、美術・音響の高野幸雄ら社中連も加わり、少数精鋭の役者陣とともに、ひと味違うさすらい姉妹をお見せします。初日の神楽坂eitoeikoは現在展示中の「水族館劇場の向こう側」の最終日に上演します。未定だった来年2日、渋谷美竹公園も時間が決定しました。ただし、場所がかなり狭く、過密状態を避けるために、越冬闘争当事者を優先したいと思います。どうしても渋谷で観たい方はご連絡ください。以下、最終決定情報です。
12月25㊏18:30 神楽坂◉eitoeiko
12月31㊎18:00 新宿◉中央公園噴水前
1月1㊏15:00 寿町◉寿公園
1月2㊐14:00 渋谷◉美竹公園
1月3㊊14:00 羽村◉宗禅寺境內

11月11日ニュース記事について

11月11日付ホームページ ニュースの原稿が間違っていました。文中、さすらい姉妹が展示空間をどう敵対性の美学(ジャック・ランシエール)につなげてゆくかお楽しみに。とありますが、正しくはさすらい姉妹が展示空間をどう敵対性の美学(クレア・ビショップ)につなげてゆくかお楽しみに。です。慎んで訂正いたします。

さすらい姉妹、今シーズンも発進!

さすらい姉妹、新作「のざらし姫」の全容がほぼ決定しました。スケジュールは以下の通りです。予定とされているところは最終決定の段階でもういちどお知らせします。用意万端、みなさまのご来場をお待ちしております。

12月25㊏18:30 神楽坂◉eitoeiko

12月31㊎18:00 新宿◉中央公園噴水前

1月1㊏15:00 寿町◉寿公園

1月2㊐時間未定 渋谷◉美竹公園(予定)

1月3㊊14:00 羽村◉宗禅寺境內

昨年に引き続き大晦日の山谷および正月の上野公演は断念しました。コロナ禍のもとで模索しながらの越冬です。大勢のひとが参集するのを避ける狙いもありますが、すでにつくられた空間へ赴くさすらい姉妹は現場(越年越冬闘争実行委員会)との信頼がなにより大事です。その関係の構築が難しい以上、ただ芝居をやれればいいということではありません。わたしたちは藝能の輩。喜ばれる場所でこそ良いものが発現できると考えます。その意味で、渋谷から二年ぶりに声がかかったのは嬉しいことでした。時間が決定しましたらウェブ上で発表します。そもそも、さすらい姉妹は女優二人のユニットでした。いつのまにか大所帯になってしまいましたが、このあたりで初心に帰るべく、今回は役者を少数精鋭でかためました。来春の野戰攻城へはずみをつける芝居にしようと折角稽古中です。ご期待ください。

師走のイベントは神楽坂!水族館劇場の向こうがわ!

千葉大二郎「水族館劇画」より2021

年末年始のさすらい姉妹がかたちを変えて神楽坂に初登場。
これまで大晦日の山谷を起点として四半世紀にわたり継続してきました寄せ場巡演ですが、昨今の感染症拡大のもと山谷福祉会館の越実委の方針とわれわれの思いが食い違う部分があり、藝能による「開き」を遠慮せざるを得なくなりました。
新宿や寿町からは互いに困難を乗り越えて公演を実現しようとする意思の確認がとれていますのでひきつづき決行します。同時に寄せ場以外の場所にも転戦するべく模索を重ねてきました。そのひとつが神楽坂の美術ギャラリー「eitoeiko」でひらかれる「水族館劇場の向こうがわ」というイベントへの乱入です。

秋の「モスラ」から一転、新作「のざらし姫」をひっさげて、さすらい姉妹が展示空間をどう敵対性の美学(クレア・ビショップ)につなげてゆくかお楽しみに。なおギャラリーから展覧会のプレスリリースが配信されました。

https://suizokukangekijou.com/wp-content/uploads/2021/11/水族館劇場の向こうがわ.pdf

「アントロポセンの空舟」CDは絶賛発売中!
水族館劇場HPショップでの通販、または古書 往来座古書サンカクヤマ古書ソオダ水古書ほうろう古本遊戯 流浪堂私の隠れ家にて発売中です。

水族館劇場がまたやってくるヤァヤァヤァ!大盛況!

昨日、来年の野戰攻城が決定した羽村の宗禅寺にて開催された水族館イベントは近隣の方々で満席になり、制作に復帰した梅山いつきの進行でさすらい姉妹「モスラ」八幡神社版の上映、大島幹雄さんの講演、桃山も交えた聴衆との座談会と無事終了しました。

大島さんの新刊「日本の道化師」も用意した分が完売。講演の内容が日本の道化や御神楽の係累から黒い翁のことまで水族館ともリンクする内容だったためか、交流も活発におこなわれました。

次は神楽坂のギャラリー、エイトエイコで岡本光博、千葉大二郎をメインにした「水族館劇場の向こうがわ」という展示。まもなく情報公開されます。

「アントロポセン空舟」サウンドトラック完成!

ご要望の高かった今春の野戰攻城のテーマ曲、および劇中で使用したオリジナル曲のCDが完成しました。

4年ぶりの音原集です。はじめてさすらい姉妹の歌も収録しました。2017年暮れ以降の公演の劇中曲はテーマ曲のなかった、2020「乾船渠八號」をのぞいて、ほとんど網羅しました。2019「搖れる大地」のテーマは頭脳警察「乱破」に収録されていますので、ぜひこちらをお買い求めください。

来たる11月7日(日)午後1時より(開場12時半)宗禅寺(本堂・客殿)にて開催される「水族館劇場がまたやってくるヤァヤァヤァ!」の会場で先行販売します。購入者には素敵なおまけ付き。ぜひ足をお運びください。
イベントの詳しい内容はこちら

また水族館が全面的にバックアップした千葉大二郎「HASSUISM-WM」のけもの展示終了。連日数時間にわたり叫び声をあげつづけた若い美術家の魂はかならず国家に抗する感性を涵養してゆくことだろう。つぎなる共闘がたのしみです。

11月7日宗禅寺イベント、水族館がまたやってくる、ヤァヤァヤァ!

告知が遅れました。千葉大二郎との協働を終えてすぐに次の動きに移ります。

かねてより企画のあった宗禅寺での水族館イベントが11月7日に本堂で開催されます。来年春の野戦攻城を見据えた、地元のひとびと、従来の水族館ファンを交えた交流の場にしようと企画しました。

当日のメインゲストはサーカスを語らせたら右に出るものがいない、ドキュメンタリー作家の大島幹雄さん。われわれがどのようにこの地に根付いてゆくか。自由にみなさんと語り合うイベントにしたいと考えています。当日はアンケートなどで要望のあった春の「アントロポセンの空舟」のサウンドトラックCDを特別おまけ付きで先行発売する予定。

午後のひととき、みなさまとご一緒したいと思います。高井一家総出演で好評を博した「モスラ」の上映もあります。ぜひお集まりください。

「水族館劇場がまたやって来るヤァヤァヤァ!」

会場 宗禅寺本堂 https://www.hamura-souzenji.com/
11月7日(日) 午後1時スタート

総合司会 梅山いつき
13:00〜ご挨拶 桃山邑
13:15〜さすらい姉妹「モスラ」上映
14:00〜大島幹雄講演「不思議な時代の不思議な河原者たち」
15:00〜座談会来春の野戰攻城にむけて 「モスラ」から「世界の涯までつれてって」へ地元の声を聴く
    宗禅寺住職 高井和正 桃山邑 千代次 大島幹雄 司会 梅山いつき

料金 無料(お賽銭あり)