後戸の異神、降臨のための結界すがたをあらわす!

近所のかたたちとも仲良くなりつつ建込みは開始された。今回も松尾工務店の協力で新資材アルバトロスを導入。これよりひと月半、徐々に野外儛臺・虹の乾坤が姿をあらわす。高さはこの倍以上になる。アントロポセンをさかのぼりつつ、現在の黙示録的世界に深くコミットしてゆく考える、考え抜く芝居にする決意。まだ未定だが仮設劇場が早くできれば、此処でしかできないプレイベントもとりおこなう。羽村を生誕の地とする中里介山が生み出した転換期の色悪・机竜之介の邪剣のごとく風雲うずまき、魔多羅の神を招来できるか。

宗禅寺境內でビジュアルの撮影

一昨日、桜咲く宗禅寺境內でポスター・チラシの撮影がおこなわれました。この日は早朝から4tトラック2台の資材搬入、楽屋建込み、流浪堂イベントの最終飾り付けと作業がかさなり朝からてんてこ舞いのいちにちでした。感染拡大の世情にあえて一夜の宴を張ることの意味をさぐりながらの野戰攻城。いつもより紙媒体の宣材は遅れていますがそのぶんネット情報はこまめに更新します。SNSと併用してご注目ください。

急遽出演が決まった西表カナタとさすらい姉妹でおなじみ、ヤンキーいちご役の松林彩。
撮影快調。ふたりのカメラマンに指示をあたえるアートディレクター近藤ちはる嬢。

流浪堂プレイベント始まる!

「Naked アントロポセンの空舟」開幕にさきだち、学芸大学駅の古本遊戯 流浪堂で水族館劇場を彩る音楽展「世界を何度でもとりもどすために」が本日よりスタート。今回は音楽にまつわる展示。いままで語られてこなかった音楽のエッセイもリーフレットにして公開します。2年前の「Nachleben 搖れる大地」の主題歌を担当した頭脳警察PANTAと桃山の暴走対談を収録した単行本(PANTA直筆サイン本・限定3部)も展示即売。音楽をたっぷり聴いて5月の野戰攻城に胸高鳴らせてくだされ。運がよければ店主の「乾船渠八號」裏話なども聞けるかも。

世界を何度でもとりもどすために
〜「Naked アントロポセンの空舟」プレイベント

2021年4月3日(土)〜18日(日)・木曜定休

古本遊戯 流浪堂
〒152-0004 東京都目黒区鷹番3丁目6-9 TEL03-3792-3082
東急東横線・学芸大学駅 西口より徒歩3分
Google map https://goo.gl/maps/bii7tyioLRKcpZ6D8

古本遊戯 流浪堂Facebookページ https://ja-jp.facebook.com/ruroudou/

虹の乾坤、建設開始!

いよいよ野戰攻城がはじまった。今回は一揆としての島原の乱、漂流する娘子軍、近代の終着点としての水俣に標準をあわせた桃山渾身の野外劇新作。手をさしのべてくれた宗禅寺に呼んでよかったと言われるよう全力を尽くすぜ。陽が落ちて山陰もくっきりと浮かぶ、特設野外儛臺 虹の乾坤。地元が生んだ偉大なる作家、中里介山畢生の大河小説「大菩薩峠」も時代の転換期が舞台。机竜之介の魔の剣のごとく、乱世の邪を喚び起こせるか。後戸の障り神、降臨せよ。願わくばこの星の衆生の惑心を吹き飛ばす暴風の顕現を!

楽屋設計+間違い担当の七ツ森左門
宮大工の棟梁、梅林さんに挨拶する、戯作+遅れ担当の桃山
車輛担当おそい星絢もとい、臼井星絢

野戰攻城 スタート!

春を呼ぶ桜もちらほら咲きはじめた。水族館劇場は野戰攻城を開始するため、学芸大・三軒茶屋・羽村・長野でいっせいに動きだした。同時多発スタート!この感染症がどこまでわれわれを追いつめてくるのか一寸先は闇だけれど、それでも胸の奥の熄みがたい歌をうたうために宴をはる。

配信などでお茶を濁すのではなく、みえないものを手渡したいからこそ目に見える距離でなにかを伝える。そうやって水族館劇場は観客の支持をいただいてきた。これからも。何度でも。現在、予定どおりに準備が進行中。乞うご期待!

流浪堂で「世界を何度でもとりもどすために」展示の準備をはじめる美術の淺野雅英と店主・二見彰さん。
八幡神社から合宿の道具を搬出する千代次と照明の伊丹宗丞。
宗禅寺で炊事のための空家を片づける高井和尚とお寺のひとびと。
諏訪ベースから運び出される舞台道具の数々。

流浪堂プレイベント 世界を何度でもとりもどすために

千代次 愚者の謝肉祭 

来たる4月3日より18日まで東急東横線・学芸大学の古本遊戯 流浪堂にて、この春の野戰攻城プレイベントが始まります。
今回は舞台を彩った音楽という視点から、さまざまなレコード、関連グッズの展示をおこないます。

題して、
世界を何度でもとりもどすために〜「Naked アントロポセンの空舟」プレイベント。

これまで桃山・秋浜が影響をうけてきた音楽について語っためずらしいリーフレット、流浪堂店主 二見彰との対談動画などコンテンツも盛りだくさん。客寄せで使用したレアな音源も聴けます。一部は展示即売あり。新作の情報も開示します。流浪堂へ急げ!

世界を何度でもとりもどすために
〜「Naked アントロポセンの空舟」プレイベント

2021年4月3日(土)〜18日(日)・木曜定休

古本遊戯 流浪堂
〒152-0004 東京都目黒区鷹番3丁目6-9 TEL03-3792-3082
東急東横線・学芸大学駅 西口より徒歩3分
Google map https://goo.gl/maps/bii7tyioLRKcpZ6D8

古本遊戯 流浪堂Facebookページ https://ja-jp.facebook.com/ruroudou/

宗禅寺「土曜講座」に桃山登壇

告知が遅れました。13日、羽村 宗禅寺で毎月ひらかれている「土曜講座」に桃山が招かれました。正月の「さすらい姉妹」以来の登場ですが、おそらく地元では全く知られていないであろう不思議な河原者集団をすこしづつ浸透させてゆくために過去の映像を上映しながら1時間半にわたり熱弁をふるいました。聴衆からは活発な質問もとびかい、ささやかなプレイベントとして新天地に最初の鍬をいれた思いがします。パンデミックをひきうけながら毎日せいいっぱい生きている普通のひとびとの胸の奥に、それでも歌いたい歌がある、踊りたい舞いがあるという芝居者の思いはたしかに伝わったと思います。わたくしたちが野戰攻城を開始するまであと1ヶ月。お楽しみに!

2021野戰攻城発進!

写真 小柴一良

野戰攻城が復活します。

昨年の@花󠄁園神社「乾船渠八號」全面中止で座礁したスペクタクル野外劇ですが、羽村・宗禅寺より、お寺の駐車場を提供して貰えることになりました。水族館劇場は感染症拡大下の世情をかんがみ、お寺と慎重に検討を重ねてきた結果、この春に野戰攻城をとりおこなう決定をくだしました。

昨年暮れに出版した『報告・凍りつく世界対峙する藝能の在り処』で菅孝行さんが明らかにしたように「自粛もしないが休業補償も求めない〈無頼の演劇〉は、市民社会に辺界を現出させる。(略)創り手が、人の命をコロナ禍で害する危険と天秤にかけながら、ギリギリのところ、それでも上演を必需と判断したら、そこには「自粛」も糞もない。大都会の真ん中に命の源泉となる糧を触発する〈辺界〉が構築できるかどうか、問われるのはそれだけである。」この情勢のなか〈無頼の演劇〉を立ち上げるのであれば、現代河原者としてどう世界と向き合うべきか。パンデミックを人類の傲慢への警告としてとらえ、危機をチャンスとしてとらえ、そう考えた役者徒党がいることを、すこしでもひとびとのこころに〈痕跡〉として残すことに全力を尽くします。

日程は以下のとおりですが、あくまで予定。情況が流動(危険な徴候を示す)すれば躊躇なく延期します。昨春の公演不能の二の舞いを踏まないためにも前売券は発売しません。これまでの慣例からすれば変則公演ですが、わたくしたちはそこに積極的な(つながり)を求めてこの形態をえらびました。お客さまのなかにも様々な世界観が混在していると思います。芝居は観たいと思う人と観せたいと思うこころがひとつになって成立するものです。よりよい判断のもと、ご自身の責任のうえご来場くださることを念じてやみません。


水族館劇場 2021野戰攻城

Naked アントロポセンの空舟

公演日程 2021年5月14(金)15(土)16(日)◉20(木)21(金)22(土)23(日)◉25(火)26(水)27(木)28(金)29(土)30(日)31(月)予定!
全公演 夜7時 開演

会場 臨済宗建長寺派 宗禅寺 第二駐車場 特設野外儛臺 虹の乾坤

木戸銭 4500 円 全席自由 前売券なし、期日指定なし!

詳しくはこちらのページをご覧ください。

さすらい姉妹 宗禅寺にて大団円!

近代資本主義システムの発展の果て、行きつくところまで来た人類の未来の暝い予兆が蔓延するなか、それでも声をかけてくれた臨済宗建長寺派、宗禅寺で2020→2021さすらい姉妹路上巡演の幕が閉じた。春の野戰攻城の公演地でもある。現ご住職の特別出演をふくめご近所の篤信者の皆さんや噂を聞きつけてあつまってくれた、さすらい姉妹&水族館劇場ファンが混在するなか、古代=近世=近過去を往還する壮大な構想の貴種流離譚の予告編といえる舞台が大団円をむかえた。

五月に宗禅寺駐車場に建立される特別野外舞台でお会いできることを願っている。しかし感染症拡大はおそらく歯止めがかからないだろう。ふたたび緊急事態宣言が告げられ、社会のコンセンサスも現況から大きく変わるかもしれない。準備は慎重に進めてゆく。劇中でも宣言したとおり、去年の春の二の舞いはしたくない。情報はまもなく開示するが前売りの発売などはお寺と慎重な協議を重ねてからにします。

さすらい姉妹 寿町越冬闘争へ!

この二十年、横浜寿町公演は台詞をきちんと届かせたいという作者の希望から寄場巡演のなかで唯一屋内で芝居してまいりました。今年は感染症拡大をできるかぎり予防するという観点が実行委員会の軸としてあり、2002年の忠治旅日記以来になる寿公園での野外芝居とあいなりました。

残念ながら公演自体は中止になりましたが、渋谷の美竹公演で越冬をたたかっているかたや寿町のほかの団体のかたからも励ましや身に余るカンパをたくさんいただきました。

ひとの情けを噛みしめながら変則路上芝居は明日三日、羽村宗禅寺公演で大団円を迎えます。午後2時開演。あたたかくして楽しいひとときを!