期待と不安が綯交ぜのまま、桜の散るころにはじまった新天地での野外劇もすべての仮設劇場資材を解体しました。ひとりの怪我人を出すことなく、もとの駐車場に戻せたのも寺を護る仏さまのおおいなる慈悲かもしれません。
残ったままの負債、都心から遠い住宅地ということもあり、最初は躊躇う部分もあったのですが本当に決行して良かったと思います。なにより近所に住まう方々からのたくさんの差し入れ、解体作業中も現場をおとずれ公演への感謝の意を伝えてくれたご婦人など、宗禅寺周辺の受け入れる空気感が、お芝居の可能性を示唆してくれました。
水族館劇場はこれより次回作へ向けて総括と展望を始動させます。またふたたびの一夜の夢を多くのみなさまとみるために。ほんとうにありがとうございました。