天颷の鹿砦、着々と完成へ!

連日の雨。去年は風との戦いだった。シートも吹き飛び補修した。今回は雨。蒸し暑いと感じた瞬間肌寒い。これが野戰だ。城をつくり、城を壊す。台本がようやく動き始めた。じつは桃山は緊急入院していた。もう退院して万巻の資料に囲まれて物語を書き起こした。もはや待ったは許されない。時間との戦いだ。現場に副司令官はいない。機が到来したら、本人から説明があるはずだ。雨が頬を打つ。寒さが身体を包んでゆく。もはや涙か鼻水か判別つかない。とにかく台本を急がせなければ。今月末には美術軍団が舞台をつくりにやって来る。

役者交代のお知らせ

毎度毎度お騒がせ。今回満を辞しての出演となるはずの赫十牙。正月の不慮の事故、なんとか回復につとめたが無念の降板。台本書く前で問題なし。かわりに登場したのが期待の新星、高野幸雄。高いところもへっちゃら。繊細なキノコづくりもお手のもの。筍男の強力なライバルだ。すでに昨秋、傑作モスラで役者デビュー、演戯と小屋掛けに全力で向かう。頼もしい助っ人、水族館の渦に巻き込み、水族館を巻き込んで、野戰攻城の炎と燃える!代役ではなく、不二の役者に乞う、ご期待。

6/2(木)特別イベント「昭和の阿国・一条さゆりをめぐって」

水族館劇場の公演を心待ちにしている皆さま、今年は芝居の他にもさまざまなイベントを企画しています。お近くにお住まいの方はお気軽に何度でも、遠方にお住まいの方は芝居見物とあわせて、どうぞ足をお運びください。

特別イベント

5 月28 日(土)居原田遥 企画 沖縄本土復帰50 年に寄せて「〈仮題〉Back To 1972」
5月29日(日)大島幹雄 主催「クラウンフェスティバル」
6月2日(木)伊藤裕作 主催「昭和の阿国・一条さゆりをめぐって」

芝居上演日+ 6 月2 日午後4 時~
・鬼海弘雄 野外写真展「人間の海2022」
・千葉大二郎 野外展「HASSUISM- 野戰攻城編」
・流浪する古書展「古本遊戯」(劇場脇天幕にて)流浪堂主催

本日は、いち早く詳細が決まった伊藤裕作主催のイベント概要をお知らせします。


出雲阿国って何者なのか?
アメノウズメノミコトとの関係は?
一条さゆりとの関係は?
探れば闇が出現し、さらに探れば
そこに差し込む光があって・・・

特別イベント「昭和の阿国・一条さゆりをめぐって」

主催:伊藤裕作
ゲスト:川上譲治

6月2日(木)夜7時開場(※休演日)

会場  宗禅寺 第二駐車場 水族館劇場特設野外舞台
料金 投げ銭
問合せ 090-2722-6825(伊藤裕作)

野戰攻城進行中

野外舞台の建て込みが着々と進んでいる。
新機軸の足場資材「アルバトロス」(協力:松尾工務店)が今年も活躍。
特徴は部材の組み合わせやすさ。まるで根を張り枝を伸ばしていくような営み。
高みを目指す。到達した地点から見える景色は、羽村の丘陵、散りゆく桜、宗禅寺の墓群。
1ヶ月後の舞台に思いを馳せる。2ヶ月後には野外舞台も全て消え去る。
そのために渾身で取り組む。新しく加わった仲間たちも続々と建て込みに参加。
しかし暑い。今年の春は暑い。自然と向き合いながら進める野戰攻城。
高みの次はより深いところを目指していく。舞台以外にも様々な企画、仕掛けが進行中。HP、SNSで情報発信していくので刮目を。

世界に残された猶予はあとわずか!

第二次世界大戦 独ソ戦

辺境で、大都市で、黒い硝煙が立ちのぼっている。ミャンマー、シリア、コンゴ、イエメン。数え上げたらキリがない。見たくないものは見ようとしない明盲目の国ニッポンで、一方的に垂れ流される自由と民主主義の正義の大合唱。何ひとつ失わない、誰ひとり傷つかない、うわべだけの痛みにはりつめた熱狂。したり顔で解説する、テレビの低脳ぶりに煽られて、リベラルの真の意味も理解できず、わたくしたちの国は暴走してゆく。政治が行き詰まり、世の中が混沌とすればするほど諸現象を善悪のダイコトミーで篩にかけ、彼我の陣営わけを要求する。ショウザフラッグ?そんな詭弁に踊らされない。世界を色分けする国境線をひくな。水族館劇場は絶対の自由を生きるために世の大勢に与しない。これからも深い嘆きとあえかな望みをたたえたカナリアの歌をうたい続ける。この星がこわれる前に。

天飈の鹿砦、愈々建て込み開始!

多摩川上水の桜も満開に微笑むなか、羽村での二年目の建て込みが始まった。

芝居とは永遠と瞬間の交錯する夢魔の時間。時代が変わっても通底してゆく普遍的な要素と、いま、ここでしか叶わないアクチュアルな要素を綾織りに物語を綴ってゆく。シェイクスピアの昔から舞台の王道である。

今回、台本の構想を終え、執筆に取り掛からんとしたところでプーチンが軍事侵攻を開始した。ウクライナ戦争に関してのわれわれの立ち位置は前回報告したとおりだが、台本作者にはこの世界の加速度的憂鬱を是非とも芝居に取り込んで貰わなければ。構想は全て練り直し!チラシのストーリーは根本的に廃棄された。いつものことか….。

新しい物語はベトナム戦争当時、沖縄の米軍基地を抜け出した脱走兵が諜報船に乗せられ根室ルートでソビエトに亡命するところから幕をあける。剽窃、謀術を自在に操る桃山渾身の夢幻劇!お楽しみに!

2022野戰攻城、開始!5/29にはクラウンフェスティバル!

全国の水族館劇場ファンのみなさま。お待たせしました。パンデミックもなんのその。細心の配慮を施しながら本年度の野戰攻城がはじまりました。今年はお寺とも相談、待ち時間を利用したいろいろな企画をたてました。

宣材であるチラシを印刷後、ウクライナ戦争が始まりました。同時にお世話になっている大島幹雄さんから、本来キエフで行われる予定だったクラウンフェスティバルにエールを送る催しを日本で開催したい。ついては水族館劇場の野外舞台を会場に、という打診がありました。大島さんは膝の悪い親友がキエフに閉じ込められているみたいで本当に心配していました。

日時は5月29日午後1時から3時。決定です。わたくしは藝能の民が政治にストレートな発言をすることを固く戒めてきました。政治こそが藝能に奉仕すべきだと強く信じるからです。その戒めを破ります。報道疲れが出始めたとはいえ、あまりに偏った情報が垂れ流す世界の熱狂には毅然とした声をあげなければならないと考えました。


「プーチンでもない。ゼレンスキーでもない。今すぐに戦争をやめろ」

これはわたくしが敬愛するサパティスタ民族解放軍が出した声明です。リーダーであるマルコス副司令官は、この戦争を基底部で支えるシステムと闘わなければ虐げられ隅に追いやられた者たちの声はとらえられないと強く戦争状態を非難しました。システムとはなにか。自由と民主主義の名の下に富を独占し、弱者を廃棄するグローバル経済を形成する潮流が生み出す支配態勢です。マルコスは豊かさを物資に求めません。こういう至極まっとうなメッセージがあまりにも少ない。この国の報道でまともなバランスを持つのはスポンサーを持たないいくつかのネット番組くらいです。わたくしたちは2003年、アメリカが出鱈目な情報をもとにイラクへ軍事侵攻したとき、翠羅臼や桜井大造とともに抵抗23の旗のもと渋谷で歌舞音曲の反戦デモをくりひろげました。その時だれひとり反戦デモ隊がフセインの味方だなどと考えもしなかったでしょう。アフガニスタンしかり。パレスチナしかり。真実を写す鏡だけが未来の可能性を袂に引き寄せることができるのです。わたくしたちは現代河原者です。風変りな芝居をお見せする藝能者に過ぎません。だからこそ声を大に叫びたい。今すぐ戦争をやめろ!戦争の熱狂をクールに拒否しろ!

コメディアーダ参加者全員集合写真

2022野戰攻城決定!

全国の水族館劇場ファンのみなさま、お待たせしました!本年度の野戰攻城の概要を発表します。

つぎからつぎへと変異するコロナウィルスの感染のゆくすえを睨みながら、GOサインを控えてきましたが予定通り敢行することを決定しました。もちろんパンデミックは収束したわけではなく、昨年同様これからの感染拡大次第で延期する選択肢は残してあります。コロナだけではない、世界情勢も大変不安定な時代の影がますます色濃くなっていることをヒシヒシと感じます。こういうときだからこそ、芝居者はただ黙ってマイナス要因がとおりすぎるのを座してやりすごすだけでは存在理由がなくなると確信しています。これは不能に終わった「乾船渠八號」公演から一環した水族館劇場の方針です。

今回もあらゆる防衛策を講じて一夜の宴をひらきたいと考えています。お誘い合わせの上、ぜひご参集を。


花に坐し、月に酔えば、生きすぎたりや南無八幡

◉顔見卋 わんざくれの石礫 ◉序  水の滸りのアラベスク  ◉破 怪物から天球へ  ◉急 アガルタの星の凱歌  ◉切 草木虫魚の迷宮

Naufrágio 出雲阿國航海記

剽窃  謀術  桃山邑

5/19㊍20㊎21㊏22㊐ 27㊎28㊏29㊐30㊊31㊋6/1㊌ 3㊎4㊏5㊐         

臨済宗建長寺派  宗禅寺 第二駐車場  特設野外儛臺  天飈の鹿砦  
全公演 夜7時 開演 木戸銭4000円 全席自由


特別イベントも目白押し!

〈仮題〉Back To 1972  沖縄本土復帰50年に寄せて
ゲスト未定。5月28日㊏ 午後2時 OPEN※沖繩、辺野古基地ゲート前で上演した、さすらい姉妹「陸奥の運玉義留」作演出・ 翠羅臼 ビデオ上映あり。
昭和の阿国・一条さゆりをめぐって
ゲスト川上譲治。6月2日㊍ 夜7時OPEN 

芝居上演日+6月2日の併催 開場午後4時~
①鬼海弘雄 野外写真展「人間の海2022」
②千葉大二郎 野外展「HASSUISM-野戰攻城編」
③流浪する古書展 劇場脇天幕にて 古本遊戯 流浪堂主催

詳しくはこちらからご確認ください。

さすらい姉妹、大団円!

新春のあたたかい陽射しにつつまれた羽村・宗禅寺。早いものでこのお寺に、さすらい姉妹は三度目の登場だ。寄せ場の解体、遍在化がすすむなか、もうひとつの東京ベース、三軒茶屋・太子堂八幡神社での秋の例大祭とならんで拠点として定着しつつあるようだ。昨日は「のざらし姫」千秋楽。地元のお客さんと都心から来てくれる水族館ファンの期待に応えるように役者陣は全力を振り絞った。

さあ、つぎは春の野戰攻城。昨年以上のスペルタクルをご覧にいれようと棟梁の秋浜立はあたらしい劇場設計にとりかかる。すこしずつこの地に溶け込んでゆくために、芝居だけではないいろんなイベントも企画してゆく。羽村のひとびとと何がつくれるか。一年一年、フレッシュな感覚で舞台を拵えてゆくつもり。

野戰攻城2022「Naufrágio 出雲阿國航海記 」は5月中旬開幕。詳細は追ってウェブサイトで発表。お楽しみに。

さすらい姉妹「のざらし姫」いよいよラスト!

官民一体となった再開発によって追われゆく者たちの抵抗。生きる場所を確保するための、過酷な戦いを強いられた美竹公園にひとときの楽しい時間を、という思いで寒風のなか、さすらい姉妹は渋谷の路上にたちました。

寄せ場巡演三日目を無事終了した路上ユニットは、いよいよ千秋楽を迎えます。ラストステージは羽村宗禅寺境内、本堂前。14時開演。

さすらい姉妹は昨年もこのお寺で寄せ場巡演を打ち上げました。一日で一番あたたかい時間を狙っての幕開け。お天気にもよりますが舞台がハネたあと、見物衆のみなさまと野外で乾杯くらいはしたいと思います。

そして春には野戰攻城「出雲阿國.航海記」年末年始、奮戦した六名の役者陣に、体調温存のため休んでいた風兄宇内、石井理加をくわえ、さらに伊藤裕作、赫十牙、伊丹宗丞、千葉大二郎、西表カナタ、癸生川栄&鳩、二見彰らが合流を表明しました。さらに桃山の曲馬舘︀時代の師匠、翠羅臼が登場します。賑やかな舞台になります。どちらもお見逃しなきよう。