さすらい姉妹: 2012年1月アーカイブ

「ロストノスタルジアー螢の残存」速度を持って寄せ場五箇所を踏破!

2012年1月10日 22:28 suizokukan
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とても言葉だけでは云い尽くせない困難な年を越えてこの冬も、さすらい姉妹は焚火燃えあがる山谷の路上で芝居の幕を截っておとしました。ロストノスタルジアー帰れない場所。言葉の意味が例年以上に切実にひとびとの身に迫ってくるなかで強度と速度をあわせもつ役者態で水族館は寄せ場のなかにまぼろしを観ようとしたのです。わたくしたちと一緒にその僥倖たるひとときを共有しようと凍える路傍に集ってくれたみなさまにこころより感謝いたします。猫も杓子もボランティア。馬鹿騒ぎの一年のしめくくりにわたくしたちの芝居営為はどのように位置づけられるのか。とんと関心もありませんが生来の天の邪鬼、裏道ばかりを往く旅の集団は忘れられたものに限りなく寄り添い、かそけき聲に耳をかたむけることを再開いたしました。それを螢の残存と名付けました。イメージは稀代の思考者、ユベルマンの言葉から。


    そもそも螢は本当に消滅したのだろうか。
    すべてが消滅してしまったのだろうか。
    その見事な明滅のシグナルを、まだ発信しているのではないか--------だとすればどこからか。
    まだどこかでお互いを探し合い、語り合い、それでもなお愛し合っているのではないか。
    機械のすべてに抗して、闇夜に抗して、獰猛な投光器に抗して。
                            ―――ジョルジュ・ディディ=ユベルマン

さて、昨年前半の沈黙を破ってからの水族館劇場は安息と無縁のごとくメッセージをおくり続けています。つぎは二月。遠く、博多の地に遠征します。タイトルは「機械仕掛けの糸姫」。九州大学博物館の片隅にねむる前近代の機械たちの記憶にしのびこんで物語を捏造する予定です。ご期待下さい!本年はなにも考えずに無謀博覧会への軌道を全力で走ります。

九州は暗黒の坑道が地底にはりめぐらされた迷宮の街区。星のかけらがさかしまに撒かれていま、ドグラマグラの夢がはじまる!
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